今から24年前の1997年（平成9年）、『ROOMMATE〜井上涼子〜』という作品がゲーム市場に登場しました。

当時のゲーム市場は、セガサターンとプレステーションが激しくゲーム機のシェア争いでしのぎを削って
いた時期で、対応ソフトもそれぞれの機種に合わせて非常に多くの作品が次々と登場していました。

よく言えば多種多様、悪く言えば玉石混合…まさにゲームソフトのカオスです。

そのゲーム機市場をほぼ二分していたうちの一つ、セガサターンのみで登場したのが『ROOMMATE〜井上涼
子〜』です（のちにプレステーションに移殖）。

以後1998年４月までに三部作が発売され、この作品によってそれまで無名に近かったデータム・ポリスタ
ー社は一躍、表舞台で名を馳せることとなった、まさに出世作でした。
（データム・ポリスターは現在営業活動を休止している模様）

この三部作の軌跡を追ってみようと思います。


なお、第三作目の『ROOMMATE３〜涼子 風の輝く朝に〜』では、最終的に涼子がアメリカへ渡る、いわゆる
True Endを正統として記述しています。あらかじめご了承ください。

またこの作品は、2001年（平成13年）７月、ビジュアルノベル『井上涼子〜ルームメイト〜』としてドリ
ームキャストでリメイクされましたが、シナリオや背景が全く異なるので、この場では扱いません。