血液型占い

『血液型は何型なんですか？』
「え？オレ？どうして？」
『いいから教えてください。大事なことなんです』
「ＡＢ型だよ」
『ＡＢ型なんだ。へぇっ･･･』
「な、何？」
『私はＯ型なんですよ。それでね、Ｏ型の女の子はＡＢ型の男の子に一目ぼれしちゃうの』
「涼子ちゃん、オレに一目ぼれしたの？」
『･･･さぁて、どうでしょう？』
「どうでしょうって言われても･･･」
『でもね、ＡＢ型の男の子は、基本的に年上好みなんです。年上の、美人の、頭のいい女性』
「涼子ちゃん。そんな女性がいたらね、ＡＢ型じゃなくったって好きになるよ。血液型占いなんか、
　ものは取りように出来てるんだから」
『その冷たい血も涙もない物の言い方がＡＢ型の魅力なんですよね』
「まいったな」
『あは。そりゃ私だって、血液型占い、頭から信じているワケじゃないですよ。でも、人を占うって楽し
　いじゃないですか』
「遊びの一種だからね」
『そうですね。まぁ、占いは遊びの一種ですから』
「そういうこと」
『じゃ、私、お部屋の片づけ、済ましちゃいますね』
「今日中に終わりそう？」
『はい、何とか。それじゃ！』


ＲＭ１に登場した、おそらく最初の性格診断エピソードです。
フリーイベントで、主人公クン家に来た当日にほぼ100％の確率で発生します。
当然、全血液型の選択肢がありますが、ここではＡＢ型のみ紹介しました。会話の掛け合いが面白かったんで。

物語導入部だけあって、涼子の話し方も少し他人行儀で、部屋の片づけと言う言葉が出るあたりまだ慌ただしさが残っている様子が目に浮かびます。